オスのカンガルーに袋はあるか？
富士サファリパークミッションです。2010年10月16日行ってきました。
私の目的は「カンガルーのオスには育児袋は無い」ということを確認するためです。
これはもう20年ぐらい前に仕事上の必要で徹底して調べていて、答えは知ってましたが、「オスにも袋はある」と言い張る人がいるので、はっきりさせるために確認に。かつてはオーストラリアに行かないと、自由にカンガルーに触れませんでしたが、近年はいろんな動物園で触れるところができて、調査にはいい世の中になりました。
これはメスのハイイロカンガルー。赤ちゃんが顔を出していますね。
メスをえさで釣って（笑）、おなかを触らせてもらいます。
指で広げているのは育児袋の入り口です。すぐ見つかります。見た目は巾着の袋の口を絞った感じでおなかに見えます。ぜひ動物園に行ったら確認してみましょう。
ちなみに、股の間にある突起は「肛門」です。このカンガルーがうんこをポロポロ、この突起の穴から落とすのをみましたわ。
袋を引っ張るとこんなに伸びますよ～。
このカンガルーの爪と足。爪は結構鋭いです。足はでかいですね。カンガルーの学名は「でかい足」ですから。
続いて本命のオスのカンガルーの調査。
やはりえさで釣って立たせます。
どうでしょうか？育児袋の入り口は見えませんねえ。
でも、念を入れて、おなかを探って、徹底調査。袋の入り口はあるのか。
おなかの表面をさわって、しわを伸ばしたり、へこみがないか確認。
接近したオスのおなかです。
それで、ついでですが、下の写真はオスの○○です。メスと区別する点ですね。今回手伝ってくれた連れ（女性）は、おなかを探っているうちに、そこに達したそうです。
彼女談。
「ちなみにほかの部分より毛が固かったです。短くて固い毛が睾丸の周りに生えている。もみもみしたけど、カンガルーの反応はなかった」（笑）そうです。
それで結論は「オスのカンガルーには育児袋は無い」です。オスのおなかにはメスのような袋の入り口の絞りは見えませんよ。ぜひ動物園で見てみましょう。
目的意識がないと「見れども見えず」です。
なお、こういうことをやると、カンガルーに引っかかれることがあります。私も過去に経験があります。爪は結構鋭いですよ。「引っかかれてもいいよ」っていう人のみにお勧めします。それとカンガルーのご機嫌次第なので、無理強いして蹴られないようにしましょうね。私はたまたまこういうことに慣れてるだけですので、くれぐれもカンガルーのご機嫌を損ねないようにご注意ください。
調査の後ろでオスカンガルーのけんかがあちこちで。繁殖期なのかな？
無事にカンガルーの調査も終わり、
16時30分の終了間際にサファリゾーンへ。
日が暮れてきて動物も元気。
キリンに車をペロリと嘗められました。ガラスと屋根に嘗め跡がべったり。うちの車はおいしいの？塩でも付いてたかな？
