雪の千畳敷カールと宇宙線
連休を使って長野県駒ヶ根市にある千畳敷カールへ行ってきました。約1年ぶりです。
2012/01/07 14:10:07
PENTAX K5,DA 18-135mm
快晴の青空に真っ白な雪。今年は雪が少ないので,楽にカールの底に降りることができました。
さて,今回ここへ来た目的は,高山帯で宇宙線を見るためです。
私たちが浴びている放射線の一つに,宇宙から飛んでくる放射線=宇宙線があります。これは大気圏で遮蔽されているため,空気の薄い高山では強まります。それを見てみようという計画でした。
そのために放射線を見る「霧箱」(自作品の簡単なもの)を持ってきました。
まずホテル室内で放射線測定。かなり高くて0.1マイクロシーベルト毎時を超えます。ここは花こう岩地帯なので,室内の密閉もあってラドン濃度が高いのかもしれません。強さとしてはラジウム温泉程度でした。
続いて野外で測定します。
外では雪で大地の放射線が遮蔽されるので室内の3分の1でした。外の方がノイズが減って宇宙線だけ見ることができそうです。
そこで夕食後に暗くなってから霧箱を外に出して宇宙線を見ました。しかし,風で雪が舞ってきて,霧箱の上に積もります。それとマイナス16℃という低温のためか,霧箱のふたがすぐ曇ってしまいました。何度もふいてみるのですが,すぐ曇って,撮影効率が悪いので,室内で見ることにしました。
外からの宇宙線を拾いやすいように,窓際にセット。ばんばん飛びます。下界で見るより長い飛跡が多いです。それと上から差し込んでくる飛跡も多数。やっぱりここは宇宙線がたくさんありました。
ということで宇宙線の撮影は成功。