ホワイトホースの大晦日

Tag: 星景 北極星 北斗七星 カシオペア オーロラ カナダ ホワイトホース K3

 これは北緯60度にある,カナダのホワイトホースの大晦日の一日です。
 朝方天高く見えた北斗七星が,夕方には下に回ってきています。
北天180度
PENTAX K3,10mm魚眼ズーム(夜明け前:ISO3200,F3.5 ,122秒)(夕方:ISO400,F3.5,322秒)

 2013年は太陽活動の活動期だと予想され,確かに黒点の増加が見られました。
 私は2001~2002年にカナダのオーロラベルトにあるイエロ-ナイフへ出かけましたが,残念ながらそのときは活発なオーロラは見えませんでした。
 今回10年ぶりの太陽活動期なので,再びカナダへ行くことにしました。しかし,いつも同じ場所ではつまらないので,今回はバンクーバーの北にあり,太平洋に近いホワイトホースに行くことに決めました。
 行ってみると,かつて無い大雪続きだそうで,私たちの前に訪れた人は1週間も雪が降ったそうです。これは全く予想外の残念な事態でした。
 イエローナイフではホテルからピックアップしてもらうオーロラツアーに参加していたのですが,今回は時間無制限で自由に夜空を見ることができる,郊外のロッジ「Inn ON The Lake」へ滞在することに。
ロッジとツリー
2013/12/30 17:42:01
PENTAX K3,ISO1600,A16mm(F2.8),2.5秒。
 このロッジはマーシュ湖畔にあり、ロッジからそのまま凍った湖の上に出て観測することができます。

気温は-10~20℃程度で,イエローナイフよりもだいぶ暖かい気候でした。
 結局3夜の滞在中晴れたのは31日だけでした。

 参考に星座線を入れたものも載せておきます。
薄いオーロラとカシオペアの下方通過(朝5時半頃)線入り
2013/12/31 05:50:47
K3,ISO3200,10mm(3.5),122秒。

 ここでは北斗もカシオペアも沈むことがありません。両方の下方通過を同じ日に見られるのは,冬の長い夜が見せてくれる高緯度ならではの星空です。
 そして新年が明けたときは,隣家でたくさんの花火が上りました。

北斗の下方(夕方6時頃)通過(線入り)
2013/12/31 17:53:31
K3,ISO400,10mm(F3.5),322秒

 南ではオリオン座が地を這うように動いていきます。
地を這うオリオン
2013/12/31 00:50:50
K3,ISO4450,10mm(F3.5),27.6秒。

 これは沈みゆく白鳥座の天の川。
天の川
2013/12/31 01:58:07,10mm(F3.5),ISO6400,14秒。

 これが今回のオーロラです。北の空を薄く緑の光が覆いましたが,これ以上の活動は見られませんでした。
北の薄いオーロラ
2013/12/31 02:39:56
K3,ISO6400,10mm(F3.5),37秒。

 露光を長くして日周運動。夜も深くなりましたが,結局オーロラの光は弱まっていくばかり。
日周運動
2013/12/31 03:37:37
K3,ISO1600,10mm(F4.5),328秒。

 つれはさっそくリベンジを狙って,次の年末はイエローナイフへ行く計画を立てています。果たして今度こそすごいオーロラが見られるか?全ては運ですね。

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