室戸岬の皆既月食
来月12月21日は久しぶりに皆既月食が見られます。
皆既日食に比べると地味で、ゆっくりと進行していきます。
私が前回見た皆既月食は2007年8月28日のものです。
観測場所は高知県の室戸岬。何でそんなところまで行ったかというと、「晴れ間を探して」なのです。この日の予報では全国的に雲が多くて、すっきり晴れそうなところが近場で無かったのです。
そこで、早朝に室戸岬目指して走ったのでした。月食開始は月の出とほぼ同時。夕暮れまでには到着しなければなりませんでした。
約500km。
そうして見た光景がこれです。
2007/08/28 20:22:20
PENTAX K10D,ISO400,露光15秒。
スポット測光、WB太陽光。
タカハシFC-76(fl=600mm)
自動追尾。
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赤い月は地球の影に入っているせい。その右下には恒星がいます。これは月の裏側に隠れていた恒星が出現したところをとらえたものです。月食で月が暗いためにとらえることのできた光景。自然の妙です。
夕暮れ時、北極星がなかなか見えなくて、望遠鏡のセッティングもあせってやりました。そしてピントも自宅で前日の月で合わせたまま確認もしないで、ようやく雲から出てきて見えてきた月を急いで撮りました。もう、すべてカメラ任せ。
月も恒星も適正露光だったのはカメラをほめるべきでしょうね。
この写真は雑誌『星ナビ』にも掲載されました。
この日の雲画像です。見えたのは奇跡的だったかも。雲のすきまで運良く見えました。
到着時は水平線が曇りがちで月の出は見えませんでした。
それでは月食の経過を紹介。
時刻が進むにつれて、恒星は離れてゆき、月も影から出てきて明るくなっていきました。
漁船の明かりと月。
2007/08/28 19:27:59
PENTAX *ist D,ISO200,6s
SMC PENTAX FA77mmF1.8 Limited(F2.0)
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月食後半、岩の上に光る赤い月。
2007/08/28 20:16:23
PENTAX *ist D,ISO400,8s
SMC PENTAX FA77mmF1.8 Limited(F2.0)
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この後は深夜の高速を走って帰宅でした。
コメント
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行くときの運転は怖かったよ~
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はぁ、まあしょうがないですね。時間が。。。