1986年ハレー彗星
彗星といえば一般に有名なのはハレー彗星でしょう。
1986年に見ることができました。周期76年です。人間の寿命にとって微妙に絶望感のある周期です。私は次は無いな....
(マウスでクリックすると大きな画像が表示されます)
1986.3.12 04h46m-56m
PENTAX MX
SMC PENTAX M35mmF2(F2.8)
フジクローム400D
静岡県磐田市鮫島海岸
『星の手帳』1986夏号入選
この写真は近くの海岸で撮りました。大勢の人が見に来ていました。水平線にたくさんの漁船の明かりが見えました。
この年は就職して1年目。給料を機材に投入しました。
こちらは口径16㎝の大型望遠鏡で拡大したものです。
このときのハレー彗星はあまり地球に近づかなくて、大きくは見えませんでしたが、私が初めて見た彗星でした。
望遠鏡を覗かせてという人もたくさんいましたっけ。そのため,この写真は撮影が遅れて、ちょっと空が明るくなってしまいましたっけ。
次回はもっと地球に接近して大きく見えるということです。
この彗星の名前のエドモンド・ハレーはニュートンの友人です。ハレーはニュートンが、「重力の理論」を完成させていることを知って、強く本を書くことを勧めました。ハレーが資金も出して、『プリンキピア』が出版されたのでした。このニュートン力学を元に、ハレーは「同じ彗星が何度も来ている」ということを発見します。
つまり彗星も太陽系の一員であることを初めて発見したのでした。それがハレー彗星と呼ばれるようになった由来です。
ニュートンもハレーがいたからこそ、世に出ることができたと言えるかもしれません。
どんな研究もそれを聞いてくれる相手がいてこそ、発展するものなのです。